んだ日記

ndaDayoの技術日記です

「マネジャーの最も大切な仕事」を読んだ。

こんにちは。んだです。

今回はこちらを読んだので、読書録を書いていきます。

読んだきっかけ

前回は、『プロジェクトマネジメント』という本を読んで雑記を書きました。 nda-desu.hatenablog.com

たまたま読んだこの本でしたが、かなり面白かったのでマネジメント系の本を読み漁ってみようかなと思ったのが、きっかけです。

僕自身、マネージャー職にあるわけではないですし、マネジメント系なキャリアに対する思いもそれほど強いわけではないです

では、なぜマネジメントというジャンルを読んでいるか。ですが、自分の日常のお仕事にそのまま直結する部分が多いと思ったからです。

たとえば、前回ではビルドトラップの罠について理解しましたが、これはマネージャだけではなくイチ開発者としても、常に持っておきたい大切な視点だと感じました。

しかし、いわゆる技術書の類いには、こういう視点を得られることは稀です

的な感じで、マネジメントというワードを冠する本を読んでいくことで、よりハッピーエンジニアリングできるんじゃなかろうかと目論見、読んだわけでした。

マネージャーの最も大切な仕事とは?

さて、タイトルの『マネージャーの最も大切な仕事』ですが、最も大切な仕事とは何でしょうか?

本書の答えは、 やりがいのある仕事が進捗することを支援する と結論付けてます。

キーワードは、進捗。

マネージャー=進捗を支援?

マネージャーの大切な仕事は何か?と聞かれ、多くはどういう答えがあるでしょうか?

私たちは個別にもグループ単位にも多くのマネージャ達に社員のモチベーションを高めるのに最も重要な手段を挙げるように尋ねたことがある。マネージャーたちは、多くのビジネス書が喧伝するよな評価や具体的なインセンティブ、明確な目標といった手段を好んでいた。

と、書かれています。

では、進捗のサポートについてはどうかというと、

まったくといっていいほど、仕事の進捗について言及し、マネージャーがそれをサポートするべきだと語る者はいない。(p.140)

と、調査結果を述べています。

マネージャー=進捗を支援という結論だけ聞くと、そりゃそーだろ、当たり前じゃないか?って思うかもですが、現実にはそれを認識している人はほとんどいない。と。

著者達もこの当たり前すぎる結論に、不安になったと述べていました。

たしかに、マネージャー=進捗を支援?というのは、聞いたことはないが、自分の経験を振り返っても、インナーワークライフが充足しているときってのは、評価されたり、インセンティブをもらえたり、裁量権があったりする場合ではなく、たしかな進捗を出せているときだ。

人はどうやって進捗したことを知るのか。

本書を読んで一番よかったのが、この部分。思わず、ですよねーー!ってなった。

まず、進捗があったという感覚、手応えをどのようにして感じるか?についてですが、

  1. マネージャーや他人からフィードバックをもらうこと
  2. 仕事自体からフィードバックをもらうこと

と2つあると。

んで、望ましいのは2番目の仕事自体からフィードバックをもらうことだと、言ってます。

仕事自体からフィードバックをもらう、とは

本書ではテストコードを例にして説明している。

コードの欠陥を探るテストを通じて、仕事がどれほど進んでいるかを即時且つ完全に把握することになる。ちょっとしたミスしかないと分かれば、モチベーションが急上昇するだけでなく、喜びを感じポジティプな認識を持つだろう。(p.137)

テストコードをきちんと書きながら進めていると、たしかな進捗の手応えを感じることができる。その進捗の手応えが、次のモチベーションにつながり、好循環が生まれる。

なるほど、その感覚って仕事自体からフィードバックをもらうということかと、うまい言語化で気持ちよくなった。

仕事自体からフィードバックをもらうことの方が望ましい理由

では、他人からフィードバックをもらうよりも、仕事自体からフィードバックをもらうことの方がよいのか?ですが、これに対する答えは本書にはないので、ちょっと考えてみます。

まず、テストコードによるたしかな進捗の手応えを細分化してみると

  • 実装したものがたしかに動いているという感覚
  • 考慮漏れがあったとしてもすぐに確認できる自信
  • テストを書く中ですでに自分のミスを発見している

などがある。と列挙してみると、要するに不安や不確実な部分が少なくなってきている感覚、確実に前進している感覚、この「確実に」っていうのが大切なのかもしれない。

「確実に」っていうことであれば、それは他者からではなく今目の前のコードに対して自分がいただいている感覚の方が確かなものかもしれない。

うーん、このへんは、また感じたときに加筆しよう。

まとめ

今回はばっさり感想からは省いたが、触媒ファクター、栄養ファクターという概念も面白かった。

自分の仕事がうまくいってないなー、最近なんだかなーって思ったときには、この触媒ファクター、栄養ファクターあたりがうまくいっておらず、阻害ファクターと毒素ファクターにやられているんだろうなって思うと、糸口が見えそうでここもよかった。

マネジメントとタイトルに含まれる本、意外にもよいかも思い始めてきた。

僕から以上。あったかくしてねろよー。